π-A1規格(2017年10月2日現在)
- 対象フォームファクタ
Raspberry Pi 2 Model B、Raspberry Pi 3 Model Bとする。 - 電源
Raspberry Pi本体のmicro-B端子、または拡張ボード上のmicro-B端子/DC端子から供給する。拡張ボードから入力する場合、GPIO経由でRaspberry Piに電源を供給すること。推奨電力はRaspberry Piに準ずる(Raspberry Pi 3は5V/2.5A)。 - ネットワーク
Raspberry PiオンボードのEthernet端子/無線LAN、またはUSB接続のEthernet端子/無線LANアダプタを使用する。 - 映像出力
ヘッドレス運用を前提とするため必須としないが、HDMI端子の音声出力利用を妨げない。 - 音声出力
定義しないが、Raspberry Pi本体の3.5mm端子は非推奨とする。 - 起動ディスク
本体のmicro SDカードスロットからの起動対応は必須とするが、USBメモリなど他のストレージの利用は妨げない。 - 拡張ボード(仕様は別途定義)
GPIOポートに接続する様式の拡張ボードを着脱できる構造とする。縦横の寸法はRaspberry Pi財団が定めるHATs規格に準じるものとする。 - 拡張ボード端子部分の開口部
前面(micro SDカードスロット上部)と右側面(HDMI端子の上部)の拡張ボード段に開口部を設ける。 - ケース構造
底部と天板、前面・背面と両側面を覆う構造、および拡張ボードを格納できるスペースと開口部(前面/右側面)は必須とする。材質については定義しない。 - ケース底部との間隔
Raspberry Piとケース底部の間隔は5mmとし、スペーサーなどの部品を用いて接触しないようにする。 - 拡張ボードとの間隔
Raspberry Piと拡張ボードの間は12mmとする(HATs規格では10〜12mm)。スペーサーなどの部品を用いる場合、材質については定義しない。 - ケース前面・右側面と拡張ボードの間隔
拡張ボードを取り付ける場合、基板(PCB)とケース前面・右側面の空間は1mm以内とする。ただし、ケース外部に突き出た端子類、スイッチ類は除外する。 - 拡張ボード
- 縦横の寸法はHATs規格に準ずる(65×56.5mm)、HATs規格の詳細および各部名称は https://github.com/raspberrypi/hats および共有フォルダの「hat-board-mechanical.pdf」を参照のこと。
- HATs規格同様、microSDカードスロット上に位置する凹み部分(DISPLAY FLEX CUTOUT、17×5mm)は必須としない。
- HATs規格同様、カメラコネクタ上に位置する切欠部分(CAMERA FLEX SLOT)は必須としない。
- HATs規格とは異なり、EEPROMの搭載およびベンダー情報などの書き込みを必須としない。
- 基板上部に実装する部品は最大高を20mmとし、開口部ケース/パネルと物理的に接触しない範囲とする。
- 基板下部(Raspberry Piと面する側)に実装する部品の最大高は定義しないが、Raspberry Piと物理的に接触しない範囲とする。
- 電力やピンアサインなど他の仕様はHATs規格に準ずる。
14. ケース開口部
- 第1項から第12項の条件を満たしたケースに、第13項準拠の拡張ボードを装着した状態を前提とする。このとき、ケース前面(micro SDカードスロット上部)のGPIO寄りの孔を「A」、前面と右側面(micro SDカードスロット上部)が交差する孔を「B」、右側面のEthernetポート寄りの孔を「C」とする。
- ケース前面は孔Aの中心から孔Bの中心へ水平方向に4mm、孔Bの中心から孔Aの中心へ水平方向に6mmを残し、開口部とする。
- ケース右側面は孔Bの中心から孔Cの中心へ水平方向に3mm、孔Cの中心から孔Bの中心へ水平方向に2mmを残し、開口部とする。
- それぞれの開口部には拡張ボード表面から16.5mmの高さ(上方向)を確保する。拡張ボード表面からRaspberry Piに面する方向への高さ(下方向)は、基板厚を含めケース前面が6.5mm、ケース側面が4mmとする。
15. 交換パネル
- 第14項の条件を満たしたケースおよび拡張ボードを対象とする。
- 前面開口部(micro SDカードスロット上部)用の交換パネルは、ケースとの固定に利用する凹凸を除き縦23mm 、横45mmとする。固定方法については定義しない。
- 右側面(HDMI端子の上部)用の交換パネルは、ケースとの固定に利用する凹凸を除き縦21.5mm、横55mmとする。固定方法については定義しない。