2017年9月時点では、ブライトーン社のDACボード「Terra-Berry DAC2」、著名なHATs開発者・Takazine氏によるESS SABRE9018Q2C搭載のDACボード「SabreBerry32」、スイス・HiFiBerry社のDDCボード「HiFiBerry DIGI+(Standard/Transformer/Pro)に対応した交換パネルがオプションとしてラインナップ。10月末にバリュートレードから発売が予定されているDAC/ヘッドホンアンプ「DAC 01」には、交換パネル一式が標準装備される予定だ。

交換パネルの存在が本製品のレゾンデートルであることは確かだが、「オーディオのコンテキスト」に沿った設計にもぜひ注目してほしい。バスタブの底には、Raspberry Piを固定するためのネジ孔にくわえ2つの孔が……そう、これはインシュレータを取り付けるためのもの。USBや同軸デジタルでプリアンプなどのオーディオ機器と接続するとき、硬いケーブルを使うとケースごと浮いてしまうが、インシュレータを取り付ければそのような「ケーブル負け現象」を防止できる。

蓋の上部に見える木製パネルは、遊びごころ。アクリルなど樹脂製のケースに比べると加工が難しく、各種のノブや表示装置がないぶん単調なデザインに陥りかねない金属製ケースだが、木の部分を用意することでデザインに変化を持たせた。高級スマートフォンケースで豊富な実績を持つ香港人デザイナー、Michael Tong氏の面目躍如といったところだろう。

手を入れる余地を残しつつ、アルニウム素材によるオーディオ機器らしい重厚感・剛性感を実現した「CASE 01」。交換パネルを用意すれば拡張ボードを自由に入れ替えできる自作PC的世界観は、Raspberry Piなどシングルボードコンピュータを核としたオーディオシステムに新たな可能性をもたらすはず。魅力的な拡張ボードたちとともに、手もとに置くのはいかがだろうか。

HATsに応じて交換パネルを取り替えれば、ケースを長く使える(写真はHiFiBerry DIGI+用「ESP-HBD」を装着)

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【執筆:海上 忍 (UNAKAMI Shinobu)】