Raspberry Piでオーディオを愉しむ人が増えている。活用スタイルは人それぞれ、USB DACをつないで使うもよし、GPIOポートに拡張ボード(HATs)を載せるもよし。ネットワークプレイヤー風に使うもよし、DAP風に使うもよし。ソフトウェアはmicroSDを差し替えるだけで最新版に更新できるから、機能的に陳腐化しにくいところもうれしい。その自由度の高さが、従来のオーディオ趣味にはない部分だ。

しかし、規律のない自由は混沌と紙一重でもある。Raspberry Piは電子部品剥き出しのシングルボード・コンピュータであり、常用する際には器(ケース)が必要だ。ケースがなければ埃も積もるし、ショートの危険すらある。ケーブル接続ゆえにケースの形状を問わないUSB DACはともかく、製品ごとに端子の位置や数がまちまちなHATの場合、載せ替えるときはケースごと交換せざるをえない。だから重さがものをいうオーディオクオリティのケースは製品化が困難、ユーザは剥き出しのまま使うことを余儀なくされてきた。

ワンボードオーディオ・コンソーシアムが策定した「π-A1」は、このような背景のもと考案された規格だ。microSDカードスロットの上部(前面)とUSB Micro-B/HDMI端子の上部(側面)に開口部を設け、そこへHATsに応じたデザインのパネルをはめ込む。交換パネルと合う位置に端子を配するという規律を受け入れたHATsは、他のHATsと共用可能な金属製ケースという”安住の地”を手に入れることができる。これを具現化した最初のRaspberry Pi用ケースが「CASE 01」なのだ。

ポータブル規格「π-A1」準拠の金属ケース「CASE 01」

一部を交換可能な構造とすることで拡張性を持たせる、という「π-A1」のコンセプトを具現化した金属ケースだ

製品紹介